素敵な「人前式」を行うために挑戦して欲しいこと
元ゲストハウススタッフ YUKI
2019.03.09

この時期では素敵な「人前式」を叶える為に挑戦して欲しい事、ポイントを紹介しています。
人前式を行う前に知っておきたいこと
みなさんは、人前式(じんぜんしき)という言葉をご存知でしょうか。
結婚式という言葉を聞くと普通に思い浮かべるものと、人前式はどこが違うのでしょうか。
人前式(読み方:じんぜんしき)とは、結婚の誓いを神仏に対して行う代わりに、ゲスト全員に結婚の証人となってもらうスタイルの結婚式です。
そのため、宗教や格式を気にする必要がないので、式をする場所や進行、演出など自由に決めることができるのがポイント。マイナビウェディング
https://wedding.mynavi.jp/contents/special_contents/kyoshikitype_jinzen/

人前式は近年増加傾向にあります。
しかし、増加傾向にあると言いながら、まだまだ人気があるのはチャペルや教会で指輪を交換し、近いのキスを交わす「キリスト教式」
私個人の意見としては、神仏に対して「誓い」をするのではなく、当日のゲスト全員に結婚の証人となってもらうという「人前式」のスタイルが、すごく自由で、イマドキだなと思います。
しかし、人前式が爆発的に増えてキリスト教式を凌駕してしまわない理由として考えられるのは、人前式には「絵になるもの」がないというところです。

キリスト教式に組み込まれる、賛美歌、お祈り、聖書朗読、といった宗教的なアクションは「荘厳さ」や「感動」という印象を演出するにはうってつけのもの。
人前式では通常そうした演出が無く、新郎新婦が入場していきなり「誓いの言葉」を読んで、指輪を交換してキス、署名をしたら、後はもうすることが無くなってしまいます。
下手すると全てが5分程度で終わってしまうのです。
参列者に証人になっていただくというコンセプトが気に入って人前式にしたものの、実にあっけない感じで感動がなく
これならキリスト式にすればよかったという声をよく聞きます。

そこで私が提案したいのは、結婚で最も大切な「誓いのシーン」をもっとしっかり行ってみることです。
みなさん、「誓いの言葉」のシーンを思い浮かべてください。
人前式の「誓いの言葉」のシーンに差し掛かると、私はいつも「運動会の選手宣誓」を連想せずにはいられないのです。
「おきまりの語句」を参列者の方を向いて言う、いや言うのではなく大抵が書いてあることを棒読みです。
これならまだ牧師に「あなたはこの女を妻とし・・・・・・生涯愛することを誓いますか?」と聞かれて
「はい、誓います」と答えるだけの方がずっと綺麗ですよね。
新郎新婦がお互いに「一緒にやってゆこうな」と誓い合うというのが本質であり
それを聞いていた参列者が「これなら大丈夫、二人を応援しよう」となって、結婚が承認されるのではないかと思います。

そうであれば、もう、選手宣誓的な演出はやめてこれから一緒になる相手の目を見て、思いを語り合うのはいかがでしょう。
儀式としてのかっこよさにこだわる必要なんてないのです。
ダラダラと思いを語り合って、時には涙をしたり、笑ったりすればいい。
「初めてあなたに会った時、なんて、いかつい顔したおっさんかと思ったの。(笑)」
「可愛い子だなとは思ってたけど、自分には無縁な感じで、きっと彼氏がいるに違いないと思ってた。」なんて。
最後には「あなたを愛して一緒に生きる」「君とずっと笑いあっていたい」
そんな、飾らない、けれど「二人の思いがきちんと形になるような」誓約のスタイルもいいのではないでしょうか。
今の参列者が本当に参加したいのは、そういう素朴な人前結婚式なのではないでしょうか。
人前式を取り入れる際には、儀式としてのカッコよさに拘らず、飾らないが、お互いの思いを語り合うようなシンプルであるが、心が通い合う式、空間づくりを心がけると、参列者の印象に残りやすい。