実際は安いのか?格安婚・格安プランの費用の実態
元ウェディングプランナー SATOMI
2020.10.06

「格安婚ってなんなの?」「格安プランって本当にこの値段?」とお悩みでしょうか?
通常の結婚式に比べてかなり安い設定の格安婚ですが、実際そんなに安く結婚式を挙げられるのか不安になりまよね。
今回は、格安婚・格安プランの実態について、メリットとデメリットとともに詳しく解説していきます。
ぜひ参考にして結婚式の準備をしてみてくださいね。
目次
そもそも格安婚ってどんな結婚式サービスなの?

まずは、そもそも格安婚とはどういった結婚式サービスなのかお伝えしていきます。
格安婚の定義は、メディアによってもいろいろありますが、簡潔にいうと、
シーズンや会場の空き具合などの条件によって高額な割引を受けられるサービスです。
格安婚を提供するウエディングサービス、具体的にどんなものがあるのか挙げてみると、
・会費婚
・スマ婚
・楽婚
・今婚
・ゼロ婚
・小さな結婚式
などのサービスがあります。
格安婚・格安プランはどうして安いの?

格安プランが通常の結婚式に比べて安い理由は、
・ゲスト人数を制限して費用をおさえる
・人気でない日程を設定する
・料理、アイテム、演出を必要最低限にする
・期日が迫っても埋まらない空き会場を利用する
など、結婚式の設定をかなり制限しているからです。
これらの安い理由についてもう少し詳しくお伝えします。
【ゲスト人数を制限して費用をおさえる】
格安婚では、できるだけたくさんの人を呼ぶよりも、親戚や仲のいい友人など親密なゲストに絞って招待します。そのため、大きい会場をおさえる必要はなく、全体的にかかるコストも減るので費用もおさえられます。
【人気でない日程を設定する】
結婚式は、春・秋シーズンがとくに人気です。また、曜日でいうと土曜日、六曜の中では大安、などが人気となります。逆に夏・冬シーズンや平日、仏滅の日などは人気がなく、会場の予約が埋まりにくいです。そのため、こういった日程でも会場を空けないように安く設定されるので、結果的に費用は落ちます。
【料理、アイテム、演出を必要最低限にする】
格安婚では、会場の装飾などはド派手にせずシンプルな空間にするなどの工夫をしています。そのため、装飾用のお花やペーパーアイテムを必要最低限にして費用をおさえます。また、アイテム等を持ち込むことで、会場に無駄な手数料を払うことなく費用をおさえます。
【期日が迫っても埋まらない空き会場を利用する】
格安婚は、なるべく費用のかからない日を選んで会場を紹介します。通常の結婚式と同じ会場でも日によっては空いています。会場側は、予約が埋まらない日があると、その日は全く収益が出ません。そのため、なるべく空きを作らないように格安で会場をおさえることができ、費用をおさえられます。
こうして、埋まりにくい日取りや無駄な設定を省くことで格安で結婚式を挙げることができます。
このように条件を決めてパッケージ化させたものが格安プランであったり格安婚と呼ばれます。
逆に言うと「もっとこうしたい!」など要望を付け足すことができなかったり、プラスで料金がかかってしまいます。
したがって格安婚・格安プランは、条件や制限がある代わりに、費用をおさえることができます。
格安婚にはどんな種類のプランがあるの?

ここからは、格安婚について具体的にどのようなプランの種類があるのか
よくある設定をいくつか紹介していきます。
(※紹介するプラン以外にも色々なプランがあります。)
【少人数プラン】
新郎新婦の家族や親戚をメインに 少人数で結婚式を挙げるプラン です。
ゲストとして呼ぶ人が少ないので費用をかなりおさえて結婚式を挙げられます。
全体的に人数は少ないので、料理にお金をかけることもできます。
【挙式のみのプラン】
披露宴や2次会を省いて、挙式のみを行うプランです。
ゲストに対して料理など準備する必要がないのでその分費用もおさえられます。
また、披露宴や2次会をしないので時間的にも余裕があります。
【フォトウエディング】
ドレスやタキシードなど衣裳姿を写真にして思い出を残せるプランです。
挙式のみ行うプランと似ており、チャペルや綺麗な海などをバックに写真を撮ります。
フォトウエディングでは撮影がメインとなりゲストを呼ばないスタイルもあるので、費用をおさえることができます。
【仏滅プラン】
あまり予約が埋まりにくい仏滅の日に結婚式を挙げるプランです。
仏滅の日は、六輝の中では選ばれにくため会場が空いていることが多いです。
そのため運営側は、なんとか予約を埋めるために仏滅の日を安く設定するので、費用をおさえられます。
このように格安プランは、何かに特化してパッケージ化されることも多いです。
自分たちはどんな結婚式を理想とするのかを考えて選ぶのがベストですね
今回お伝えした設定が全てではありませんが、参考にしてみてください。
費用をおさえて結婚式を挙げられる格安婚・格安プランのメリット
ここからは、格安婚・格安プランのメリット・デメリットをお伝えします。
まずはメリットから見ていきしましょう。

格安婚・格安プランはこのようなメリットがあります。
それでは、もう少し具体的に確認してみましょう。
メリット1.費用を抑えられる
格安婚・格安プランでは、費用の安さが売りでもあるので、通常の結婚式の費用に比べてかなり低い値段設定で結婚式を挙げることができます。
同じ会場で結婚式を挙げるとしても、こういった格安プランの方が安く挙げられることもあります。
メリット2.準備の手間が少ない
格安婚・格安プランでは、通常の結婚式に比べて準備の手間を省くことができます。
ゲスト招待や会場の装飾など、通常よりも用意するものが少ないので、その分準備することも減り負担が少なくなります。
メリット3.すぐに結婚式を挙げられる
格安婚・格安プランは、結婚式当日までの期間が短く設定されていることが多いです。
また、その短期間で準備も間に合うようなプランなので、急ぎで結婚式を挙げることもできます。
会場側はなるべく予約を埋めたいので、空いている日を安く設定しているという仕組みです。
費用をおさえて結婚式を挙げられる格安婚・格安プランのデメリット
次に格安婚・格安プランのデメリットについてお伝えします。

このようにデメリットもいくつかあるので、注意しておくべきところも詳しく確認していきましょう。
デメリット1.日程変更が難しい
格安婚・格安プランでは、プランの内容にもよりますが日程に制限があることが多いです。
六曜の大安などの人気のある日は、選べないといったことがあります。
基本的に予約が埋まりにくい日程を紹介しているため、「この日がいい」という要望があっても、その通りにならないことも多々あります。
会場をおさえる段階で、日程については後から変更が無いようにしておきましょう。
したがって、日程やシーズンにこだわりのある人にはおすすめできません。
デメリット2.自由にアイテム等を選べない
格安婚・格安プランでは、アイテム等の種類が限られていることが多いです。
運営側もなるべくアイテムの費用を落とすために、提携している会社のものしか選べなかったりするので、細かいアイテムの自由度は低くなってしまいます。
申し込みをしてから、実際にカタログや店舗などでアイテムを見てみるとイマイチなものしかないというケースもあるので、選べる種類やクオリティについては、事前に確認しておくと失敗しにくいですね。
デメリット3.豪華な演出やオリジナルな演出はできない
格安婚・格安プランでは、豪華な演出やオリジナルな演出は難しいです。
こちらもアイテムと同じく制限されることが多く、自分好みに設定しづらいです。
オプションを追加していったら、結局ふつうの結婚式と同じくらいの費用になってしまったというケースもよくあります。
前もって、どれだけの料金でどんな演出や装飾ができるのかを確認しておきましょう。
格安婚・格安プランに向いているカップルは?
ここまでは、メリット・デメリットについて解説してきました。
通常の結婚式に比べるとかなり費用をおさえることができるサービスなので、自分たちにマッチするのであれば活用しておきたいですよね。
そして最後に、格安婚・格安プランのメリットとデメリットを考慮して、どんなカップルに向いているのかまとめてみました。

いろいろな面で制限や条件のあるので、格安婚・格安プランは向いているカップルと向いていないカップルがいます。
結婚式に関してあまり要望がないカップルや、転勤などが決まりすぐに結婚式を挙げたいカップルなど、
条件があっても気にならない人にとっては、格安のプランを選択するのは良さそうですね。
逆に、「こんな結婚式にしたい!」と色々と案を考えているカップルにとっては、最終的に普通の結婚式と同じ料金になってしまうので向いていませんね。
格安婚のサービスを利用する際は、結婚式をあげるにおいて何を重点的に考えているのかを2人で話し合ってから準備していきましょう。
まとめ
今回は、格安婚・格安プランについて費用の実態からメリット・デメリットまでをお伝えしました!
格安のプランは、条件もいくつかありますがその分費用をおさえることができます。
自分たちがどういった結婚式にしたいのかを考えて、プランを活用してみるのもアリですね。
ぜひ結婚式の準備に役立ててくださいね!