#ウェディングの基礎知識

ブライダル業界はまるでサッカーチーム。成功の鍵はチームワーク!?

元ウェディングマネージャー TAKUYA

元ウェディングマネージャー TAKUYA

ブライダル業界はまるでサッカーチーム。成功の鍵はチームワーク!?

ウェディングプランナーに対しては、個人個人のスタッフが新郎新婦に寄り添い、式に向けて様々に手配をする「個人プレー」が求められる印象がありますが、実はチームワークが重視され、チームプレイの要素が強いもの。
この記事では、ブライダル業界をサッカーに例えて、そこでの働き方に関してお伝えします。

プランナーはとにかくよく職場が変わる!?

「プランナーはとにかく職場がよく変わる」というのがウェディング業界の常識です。
どこの会社でも転職はありますが、ウエディングの世界は特別、移動が多いですね。

同じホテルの中で、ウエディングの部署から他部署へ変わる、というのはまずありません。
ゲストハウスは、ウエディングの部署しかありません。
つまりプランナーというのは、他所から来ても絶対すぐにはできないが、その代わりどこへ行ってもやることはほぼ同じで、すぐに働ける職種 なのです。

ブライダル業界はまるでサッカーチーム。成功の鍵はチームワーク!?
知っ得ポイントリスト
  • ウェディングプランナーは比較的よく職場が変わる
  • プランナーとして、どの施設に行っても同じように働くことが出来るので、転職しても比較的すぐに実務に加わることが出来る

ウェディングプランナーが他の施設に移動になるタイミングとは?

プランナーが他所のホテルや式場に変わるのは主に

①マネージャークラスの上司が他所に移った時
②新しいホテルやゲストハウスができた時

この2つです。
①の場合も、マネージャーのみが移動するのではなく、まずマネージャークラスが移動し、その後に部下が引き抜かれてゆきます。

どうしてマネージャーとともに、プランナーが移動になるかというと、ブライダルでの仕事は「誰と組んで働くか」というチームの存在が非常に大切なものだからです。

ブライダル業界はまるでサッカーチーム。成功の鍵はチームワーク!?
知っ得ポイントリスト
  • ①マネージャークラスの上司が他所に移った時
  • ②新しいホテルやゲストハウスができた時にプランナーは移動を命じられる場合が多い

ウェディングプランナーにはチームプレイが求められている!?

前回も書きましたが、 プランナーには「新規顧客獲得」と「成約済み顧客との打ち合わせ」 の2つの仕事があります。

こんなはずじゃ。「プラン二ング」しないウェディングプランナー

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サッカーで言えば、新規担当はフォワード、成約ずみ担当はミッドフィルダーというところでしょうか。
直接カップルとは関わらない「宴会会計」と呼ばれるバックスもいて、マネージャーがゴールキーパー、宴会部長が監督というところでしょうか。

監督やマネージャー以外は、時々役割が入れ替わることもあります。
仕事ぶりから、監督やマネージャーが「フォワード向き」「成約向き」を見定め、配置換えをするのです。

フォワードが得点する、つまり新規の組数を獲得することで、事務所の壁には毎月の獲得数が随時更新され、一定期間の目標を達成した時は部署内で喜びの声が上がります。

ブライダル業界はまるでサッカーチーム。成功の鍵はチームワーク!?

このように、 ブライダル業界での働き方は、非常にチームプレイとしての色が濃いので、いくら優秀なマネージャーでも一人で他所に乗り込んでゆくのは大変です。

特にサッカーと違って監督は通常「現場経験」がなく、キーパーがチームのスキル、マインド面のメンテナンスを行います。

お客様から「担当プランナーを変えてください」と言われ、退場になった選手の代わりに誰を出場させるのも、深刻なクレームによる失点の危機をゴール際で食い止めるのもマネージャーの役割です。

そして、人手不足のこの時代、一軍チームといえども半分は1年生。
重責を担うマネージャーとしては、過去共に苦労し、成功した手法を阿吽の呼吸で分かってくれる腹心、新人をサポートしてくれる部下が必要なのです。

また、マネージャーが新天地で成功すると良いのですが、監督と合わない、マネージャーとしては不適格、などの原因で失敗もあります。

そうなると悲惨なのは着いて行った人たち。ボスがまた次の船旅に連れて行ってくれるとは限らないので、自分で生き抜くしかありません。

業界では、自分で海を泳ぎ切る覚悟が無ければ、待遇が上がらないのが現実

というわけで、新しい施設が出来るたびに業界はザワザワします。
そして、力のあるマネージャーが着任すると、その部の雰囲気が変わり、時にはかつてなかった好成績が成し遂げられたりします。

それでマネージャーの評価が上がり、待遇も上がれば良いのですが、そうでなければ、マネージャーは他のホテルからのお呼びがかかると、「移ろうかな」と考え始めます。

こんな風にして、したたかに移動を繰り返し、マネージャーから部長へ、もっとその上へとキャリアを作ってゆく出世魚のようなマネージャーも数は少ないのですが、います。

残念ながら、自分で海を泳ぎきる才覚がなければ、待遇が上がらないのがこの業界の実情だからです。


知っ得ポイント
ブライダル業界ではサッカーのような「チームワーク」が求められる。
マネージャーレベル、プランナーレベルとして求められる素質は違うが、この業界で成功をするにはチームワークが成功の鍵となるといえそうだ。
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