華やか?激務?ウェディングを支えるプランナー業務の実態とは
元ウェディングプランナー SATOMI
2019.02.03

目次
「新郎新婦のリクエストに合わせて好きなようにプランにング出来る」は大間違い!?

ウェディングプランナーは、式の企画だけ行っていると思いきや、式の新規受注を行うこともウェディングプランナーの仕事です。
これは車のセールスマンと同じで新郎新婦に対する完全な営業業務となります。
プランナーは日々、上司から「値引きしてでも式を挙げる組数を確保しろ」とハッパをかけられ、
カップルはというと、他所 の見積もりを懐に入れて「挙式を無料にしてほしい」やら「料理をランクアップしてほしい」やらとウェディンプランナーに畳み掛けてきます。
新郎新婦と会社の利害関係に板挟みにされて日々業務に当たっていると言えそうです。
- ひたすら営業ノルマ達成を求められるプランナー
- カップルと会社の利害関係の板挟みになることも
一からプラン二ングするのではなく、既成のプランを選んでもらうのみ?

一方、肝心なウェディングプランナーのプランニング業務はというと、これまたプランニングと言えるかどうか微妙なところ。
披露宴で提供されるお料理に関しては、大抵の場合、既にコースで提供される料理が決まっており、そのプランの中から新郎新婦にどれにするかを選んでもらうだけなのです。
新郎新婦からのメニューへのリクエストや変更が出たとしても、そうしたリクエストをシェフが受け入れてくれるとは限りません。
- 料理や演出などは、いちから考えだすのではなく、既成のものから選んでもらうのみのことが多い。
- 各方面にリクエストを受け入れてもらえず、新郎新婦のリクエストを叶えてあげられないことも。
既成のプランから選んでもらう施設側のメリットとは?
衣裳、美容、花、音楽などはというと、それぞれ専門のテナントスタッフが相談する為に、ウェディングプランナー自身がそこに関わることもありません。
招待状も配席表も、写真もケーキも、ウェディングプランナーは相談には乗るものの、結局は既にあるカタログから新郎新婦に選んでもらうだけなのです。

「自分でプラン二ング出来ないのか」と不服に思う方もいるかもしれませんが、サービスを提供する側から考えると、 既成のプランを選んでいただく方が簡単ですし、ビジネスをする上では効率もいいのです。
新郎新婦に式のプランに関して無理なことは言われたとしても、要望を叶えてあげられない場合が多いのです。
- 効率を重視する為にあらかじめプランが定められている
華やかな裏側で苦労や負担を強いられるウェディングプランナー

式当日の内容やプランが決まると、決定した内容を各方面に連絡するのもウェディングプランナーの仕事です。
一つでも伝達が漏れてしまったら、当日の進行に影響が及ぼされ、大きなクレームに繋がってしまう のです。
このようなウェディングプランナーの仕事内容を見ると、プランナーと言うよりも「コーディネータ」もっと言えば 「商品・サービスの売り子」 になってしまっていると言うことが否めませんね。
本当はもっとプランニングしたいのに、と私たちはみんな思っていました。
- 関係業者への伝達漏れは大きなクレームに繋がる為に特に慎重に進められる
- 現在のウェディングプランナーは「サービスの売り子」になってしまっていることが否めない