「マル2婚」はウエディングマーケットの救世主になるか?
現役ブライダル企業 部長 CHIKARA
2019.03.09

みなさんは「マル2婚」という言葉をご存知でしょうか。
意外なネーミングが面白いので取り上げてみることにします。
どちらかが再婚を経験しているカップルは全体の○○%にも上る

今も昔も、一度は「この人しかいない」と思って一緒になったにも関わらず、別れてしまうカップルが多いのが事実です。
昨今、人口1000人当たりの離婚率は1.81人にも及ぶという結果が出ています。
そして「離婚」や「再婚」に対する社会的ハードルもかなり下がっているようです。
なお離婚後五年以内に再婚する確率は、若ければ若いほど早いという結果が出ています。
結果、今は 全体の25%のカップルがどちらかが再婚を経験しているといわれている状態です。
新郎もしくは新婦のどちらかが「バツイチ」もしくはそれ以上の「バツあり」なのが現状なのです。
馴染みのある「バツイチ」とか「バツ二」という表現ですが、こうした言葉はいくぶん否定的なので
最近では「マル2」という呼び方が浸透してきました。
いくつバツが付いたかではなく、いくつマルが付いたかで数えるのです。
いいですね、このネーミング。
- 全体の25%のカップルが(どちらかが)再婚を経験している。
- 最近はバツを数えるのではなく、マルを数える。
離婚や再婚に対する社会の反応

つまり結婚は一生に一度ではなく、何度も可能性があるということ。
なんとも前向きな話ではありませんか。
ウェディング業界では、そうした「再婚者」をターゲットとする 「マル2婚マーケット」 というものが注目されています。
日本国内において婚姻数(結婚するカップルの数)が減ってきていると言われる中
25%のマル2婚カップルが2回ずつ豪華な結婚式をあげてくれるとなると、その分だけでたちまちウェディング業界は息を吹き返すもの。
そんな理由で、業界では「マル2」マーケットが注目されつつあるのです。

マル2婚にはどんなケースがあるか
では実際にマル2婚にはどんなケースがあるかを紹介しましょう。
<例1>
若くして結婚&離婚を経験し、3歳の息子と暮らしている女性が、同じく4歳の娘を引き取っている男性とダブルマル2婚。
この2人は同じ幼稚園の運動会で知り合い、以前から仲良しだった子供たちにもせがまれるようにしてマル2婚に踏み切りました。
マル2婚というより、もはやこれはマル4婚かな。
<例2>
出会って付き合い始めた頃は、バツイチであることを隠していた女性。
年下の彼に猛烈アタックプロポーズされ、バツイチを理由に断ろうとした。
逆に「何言ってるんだ」と彼の怒り爆発。
経験豊富なゆえの落ち着きが、彼にとって魅力だったそうで、問題なくゴールイン。
<例3>
30代前半に結婚して、ちょっとしたすれ違いから別れてしまった2人。
離婚後も家が比較的近かったので飲み友達で居心地よく付き合っていた。
40歳を過ぎて、これからの人生を考えた時、もう一度やり直そうかなという気持ちが芽生え、同じ相手とマル2婚。
今度は別れないでね、と両方のご両親は苦笑い。
マル2婚って、それなりにドラマがありますね
一言に「マル2婚」と言っても、マル2の形式は多種多様である。