#ウェディングの基礎知識

ウエディングの会場装花、なぜあんなに高いの?

元ゲストハウススタッフ YUKI

元ゲストハウススタッフ YUKI

ウエディングの会場装花、なぜあんなに高いの?

ウエディングで衣裳の次に高いな、と思うもの、それはお花です。
今日は会場装花がなぜ高いかと、安くあげるコツをお話しします。

ウエディングの花って1回きりなのに、高過ぎませんか?

披露宴会場を美しく彩るお花のコーディネートは結婚式に欠かせません。

会場装花は高砂と呼ばれる新郎新婦席のテーブルを飾るものと
各テーブルを飾るものとがセットになっています。
色目や花の種類を合わせて同じイメージで飾られます。

ゼクシィトレンド調査2018によると、両方で平均18.3万円を費やしているようです。
1本100円のバラを500 本買っても5万円なのに、なぜそんなに高いの?と驚かれることでしょう。


これには一応理由があるのです。

また高いからと言って、知り合いの花屋に頼むというと、大抵の場合式場に断られます。
これにも理由があるのです。
まずはその理由を説明しましょう。

ウエディングの会場装花、なぜあんなに高いの?

花は生き物である。折れたり萎れたりを避けられない。

花が高い理由は、花が生き物だからです。
所定の時間に会場をデコレーションするためには、花屋は随分早くから花を仕入れて保管します。
十分な水をやり、温度管理もしっかりしないといけません。
まずはその保管料が乗っかっています。

そして、それだけ気をつけて保管し、運んでも、やはり折れたり萎れたりします。
花屋はそれを見込んで、かなり多めに仕入れているのです。
それから簡単に萎れず、披露宴終わりまで綺麗に持ちこたえる高級な品物を仕入れていることも確かです。
だから披露宴でもらってきた花って長持ちするでしょう?

次に持ち込みが断られる理由。
花のセッティングは素早く、時間通りに行われなければ、披露宴全体の準備に影響します。
いつもの慣れた花屋が館内から運んでくるのであれば、時間通りにできるのですが
初めての花屋が来ると、導線を間違えたり、水の供給方法を知らなかったり、と何かと時間がかかります。
そして手間取って焦るために、輪ゴムや包装紙、切り落とした茎などをあたりに撒いて帰ったり、片付け中に絨毯を水浸しにしてしまうこともありました。

その会場に慣れた花屋だと、写真やビデオを撮影する角度も熟知していて、それに映えるように飾ってくれます。
というわけで、出入りの花屋に任せた方が無難ということです。

ウエディングの会場装花、なぜあんなに高いの?

それでもどうしても価格を下げたければ、色目や素材にこだわり過ぎず、花屋に任せることです。
季節によって安く入る花もありますので、それを使ってもらうのも良いかもしれません。

ピンクのバラにこだわって、予算がないから本数を80%くらいにする、というのはお勧めできません。
花は本数が減ると極端にチープな感じになるからです。
本数を減らすくらいならグリーンをうまく使ってボリュームを出しましょう。
白とグリーンの組み合わせは清楚で意外に映えるものです。

ウエディングの会場装花、なぜあんなに高いの?

もっと予算を減らしたい場合ですか?

ではもうアートフラワーしかありません。
最近はアートでも十分おしゃれなものもありますので、探してみるのもありです。
ただし ホテルなどではアートフラワーのレンタルを扱っていないところもありますのでご注意ください。

生の花は海外では安く買えるところもあります。
例えばバンコクでは郊外に花市場があり、そこなら日本の1/3以下で豪華な花が買えます。
タイでは式場は花を扱わず、結婚式プロデュースの代理店が持ち込むのですが、代理店がOKすれば新郎新婦が持ち込むこともできます。
その場合、友人たちが朝早く花市場に買い付けにゆくこともあります。

先日知人がニューヨークのレストランで結婚式をしましたが、花はアートフラワーでした、
日本と同じで花がとても高くて手が出ない、と言っていました。

友人は知り合いに頼んでアートフラワーをたくさん作ってもらい、引き出物がわりにみんなに持って帰ってもらったそうで、みんな大満足だったとのこと。
写真を見ても「え?これ生花でしょう」というレベルでした。

日本のウエディングもますますコストカットが進んでいますが、これからどうなるのでしょう?

知っ得ポイント
結婚式で生花の会場装飾に使ったお金は平均18.3万円。
高いのは、余計目に仕入れる必要があるから。
花だけは持ち込みが許されないのは、水回りのことでトラブルが起きることを恐るからと、慣れない花屋が時間通りにセッティングできない恐れがあるから。
花代を節約したい場合は、予算を伝えて花屋に任せるのが一番。
アートフラワーを使ったコーディネートも注目されている。
こちらの記事もよく読まれています。