「ファスト婚」「和婚」から「1.5次会」まで、あなたに合うウェディングスタイルは⁉︎
元ウェディングプランナー SATOMI
2019.02.16

どういった結婚式にしようかお考えですか?
結婚式といっても、種類が多すぎて分かりづらいですよね。
ここ数年話題になっているリーズナブルな結婚式のスタイルと注意点を解説します。
結婚式を成功させるために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
結婚前に知っておきたいウエディングスタイル
最近のウエディングスタイルは多種多様になっています。
そこで今回は、結婚する前に知っておくべき4つのウエディングスタイルを紹介します。
・ファスト婚
・フォトウエディング
・神前式
・1.5次回
それでは、この4つのスタイルはどういった特徴なのか見ていきましょう。
会場に足を運んでわかる「ファスト婚」の落とし穴

インターネットが普及して、ネット上にはファストフードならぬファスト婚と呼ばれる「格安ウエディング」もたくさん出回っています。
要は「格安でお得なウエディングパッケージ」のこと。
有名なのは「スマ婚」「楽婚」「ゼロ婚」などがあります。
だいたいどのサイトも言ってることは同じで
「①貯金が無くても安くできますよ」
「②しかも後払いでいいですよ(普通は結婚式費用は全て前払いが原則)」といったところ。
それに持ち込み無料とか、専任のウエディングプランナーが着くとか、今なら割引があるなど、カップルを誘うようなうたい文句が入っている場合が多いです。
これらのサイトを見て共通して思うことは
「結局、結婚費用に何がいくらかかるのか不透明でわからない」ということ。
だから新郎新婦はとりあえず話を聞きに行ってみよう、となりますよね。
実はこの「行ってみよう」がウエディング業界側の最初の大目的なんです!
サイトを見た後に足を運んで担当者から話を聞くと、日程の制約があったり、パッケージ内容がしょぼかったり、
そして会場見学に行くことを強く勧められるのは当たり前。
物事ワケありでないと安くはならないのが現実です。
ウェブにあったパッケージだけでは、 なんだか不満でオプションとして色々足して行くと、最終的にあまり安くないなあ・・・となってしまいます。
表向きは、「ファスト婚」かもしれないが、実は全然ファスト婚じゃない普通の結婚式。
施設側は集客に困っているから、ファスト婚がお客様をまわしてくれるのはありがたいのですが、サイト側ではガチガチのパッケージを組んであるので、施設の強みが出るプランは売れないわけなんです。
このプランではそれも出来ません、あれも入ってません、と説明せざるを得ず、お客様もがっかりされることもあります。
何より困るのは、格安婚側が衣裳をセットで持ち込んでくること。契約している衣裳屋さんに文句を言われることも当然のようにあります。
激安「フォトウェディング」のカラクリ

格安婚で何と言っても安くつくのは写真だけ撮るという「フォトウエディング」です。
web上には5000円からのプランが掲載されています。
どう考えても5000円では利益は出ないでしょう。
他にも「挙式 格安」で検索すると9万円代で挙式ができそうなプランも出てきます。
こういうところは、なんと自社でチャペルを持っていて、衣裳や写真もセットに入っています。
飲食施設もあって、披露宴10人で10万円代という所もあるが、収支は一体どうなっているのでしょうか。
ホテルを退職した後、少しだけ超格安婚を手伝った知人がいます。
彼女が格安婚を手伝っていたのは10年前ですが、当時はネットで5-6万円で出して集客し、年間200組くらい施行していたそうです。
パッケージの中身は、挙式会場(チャペル)、司式者、付き添い、衣裳一式、着付け、メイク、写真といったようなところ。
このコンテンツの中で、「社員がやらない」のは司式者だけ。言い換えると、ほぼ全てを社員で賄っていたという訳なんです。
司式者もシルバー人材センターから来たんじゃない?と思うような年配のおじさん。
かかる費用としては、衣裳クリーニング代くらいなのだから、赤字にはならなかったというわけ。
確かに、最初に設定された利益は少ないですが、「写真アルバム」や「ちょっとした小物代」「演出料」などがオプションとしてあって
平均すると最終的には2-30万にはなっていたといいます。
ここでも結局「座って打ち合わせ」をすることにより、単価アップが図られます。
客側は当初の金額より上がっても、この程度だと「そうだよな、この金額だけでは無理だよな」と納得することになっれしまいます。
結婚年齢の上昇と「神前式」人気の復活

「流行は繰り返す」というのは、その通り。
チャペル挙式に押されて全く人気のなくなった神式の結婚式が息を吹き返しています。
まあこれだけ猫も杓子もウエディングドレスでキリスト教式が続くと、飽きられるのも当然。
白無垢や三三九度は意外に新鮮かもしれませんね。
「神前式」人気に拍車をかけるのが、初婚年齢の上昇。
結婚年齢が上昇し「チャラチャラ・キラキラしたウェディングにより、大人っぽく落ち着いた挙式がいい」
「日本文化を見直そう」という価値観も出てきているのです。
と、なると動きの素早いのは、「仏教徒のくせになぜキリスト教式?」と憮然としていた神社の皆さん。
多くの神社が積極的に和婚を受け入れるようになったのです。
ホテルも負けてはいません。
今まで物置になっていた神殿よ、今こそ甦れ、とばかり和婚を打ち出すようになりました。
過去、神式の欠点であった「狭くて親族しか入れない」を解決するために、席数を増やしたり、若い人のテイストに合うよう内装に手を入れたりし始めたのです。
ゲストハウスには神殿がないので、神式が増えるとホテルの強みにもなりますが、何より嬉しいのは和婚だと売り上げが増えることです。
着物は大概ドレスよりレンタル料が高いですし、着物だけで終わることはなく、カラードレスにお色直しがあるのでもう1着増えることになります。
ヘアもメイクも洋装より和装が高い。
これは衣裳屋もホテルも大喜びというわけで、人気も復活しているのです。
カタ過ぎず、カジュアルすぎない「1.5次会」

1.5次会とは、ガチガチの披露宴のように大層ではなく
かと言ってざわついた2次会のようにカジュアルすぎないパーティ。
会費制、ブッフェなど2次会にあるスタイルを取り入れても、ホテルやゲストハウスで行えばそこそこの格はつきます。
1.5次会ということを理由に全ての価格を落とそうとする傾向もなきにしもあらずだが、形式にとらわれず合理的なカップルには受け入れられやすいでしょう。
世の中に様々なカップルの形があるように、結婚式のスタイルも様々に変わっていいと思いますし、周囲の目を気にして「THE結婚式」を行う必要もありません。
それぞれのカップルにあった、結婚式の形が存在したらよいのです。
結婚式のスタイルもカップルに合わせて様々に変わっていけばいいのだと心から思います。
まとめ
今回は、最近増えてきている4つのウエディングスタイルについて紹介しました。
費用を抑えようと、格安婚を選ぶカップルも多いですが、実際には普通の結婚式と変わらない料金になってしまうことが現状です。
費用も抑えつつ、後悔のない結婚式にするには、自分の意見をしっかりと持ち、アップセールス(業界ではこう言うらしい)されて要らないものを衝動買いしないこと。を心がけましょう!
人と話すことが苦手で、押しに弱いいう方は、ネットでじっくりと自分の欲しいアイテムをを選べるサービスを使うという手も良いでしょう。