六曜の意味を知って、結婚式に良い日を選ぼう
元ウェディングプランナー SATOMI
2019.03.02

六曜って聞いたことがありますか?
結婚式の日取りを決める上で重要なワードを解説します。
六曜の種類と意味
日本には六輝という不思議な暦があります。
六輝とは、 旧暦の1月1日を先勝とし、大安、友引、先勝、先負、仏滅赤口の6種類の日が順番に巡って来て
1週間は7日で巡るのに六輝は6日で巡ります。
それぞれの日に吉凶があり、主に冠婚葬祭などの儀式と結びついて使用されているのです。
ウエディングにおける六曜の意味はこんな感じ。
先勝・・・急いで吉。午前が吉で午後が凶。
友引・・・相引で勝負なしという日で朝晩は吉、昼は凶とされる。
先負・・・平成を守って吉。午前が凶、午後が吉。
仏滅・・・「物滅」が転じて「仏滅」となる。仏の命日とは関係がない。万事が凶。
大安・・・一日中万事吉。
赤口・・・祝い事には大凶とされ、午前11から午後1時までの午の刻のみ吉。
六曜が婚礼に与える影響

六輝(六曜)は足利時代に中国から伝わってきた占いがもとになっていて、当時は現在の曜日のようなものだったとか。
それが江戸時代の終わり頃から今のように吉凶を表すものになり、 結婚式に大安吉日が喜ばれるようになりました。
ただしその根拠は不明らしいです。
業界では仏滅の日を除く土日祝日を「婚礼可能日」 と呼びます。
せっかくの土日も仏滅と重なると、婚礼機会を損失するわけです。
これが実に話をややこしく不便にしている元凶で、会場押さえもかなりこの六輝に左右されます。
その問題を逆手にとって、「仏滅パック」や「直前割引」など様々な商品が作られてはいる のですが
依然として「一生に一度のことで何も演技の悪い日を選ぶこともないのではないか?」ということで、偏ってしまいます。
また、たとえ結婚と言えども気軽に長期休暇が取りにくい日本のサラリーマン社会では、結婚式は土曜日に集中します。
なぜなら日曜日から旅行に行けるからですが、土曜日に仏滅が来ると、その週末は壊滅状態です。

と言うわけで、結婚式に関わる人のやりくりは大変難しいのです。
ホテルや式場で働く人は正社員もアルバイトも、大抵シフト制です。
そのシフトも、人数調整が難しく、月末ギリギリにならないと発表されないため、遊びにゆく日など早くから決められません。
配膳などの人の派遣に関わる会社はもっと大変です。
派遣する人は全てアルバイトですから、毎週土日に必ずスケジュールを空けて待っていてくれる人などいません。
空けていても、仏滅や赤口なら仕事は入らないわけですから・・・。
会社は式場から「何日に何人送ってください」と言われると、その数を集めますが、大抵ギリギリ前日まで電話やメールにかかりきりです。
大安や友引の日には慣れたアルバイトは多いことを予期して空けてくれているのですが
たまたま先勝の日に大量に人がいるということも、発生するわけで、またそんな日に限って人がいないのです。
業界の人間にとっては年間108日強の土日祝日に満遍なく婚礼が行われれば、年間の人材配置などが計画しやすくなり、助かるのにといつも思います。
- 業界では仏滅を除く土日祝日を「婚礼可能日」と呼ぶ
- 平日に仕事があるサラリーマンは式に土日を選ぶ為、挙式希望日がかなり偏ってしまう