どんな人がウェディングプランナーになるの?
元ブライダル関連企業スタッフ ASUKA
2019.03.09

多くの人の憧れである「ウェディングプランナー」
そんなウエディングプランナーにはどうしたらなれるのでしょうか、業界の仕組みを説明します。
ウェディングプランナーになるために必要な資格は?
みなさんはウェディングプランナーに対してどの様な印象をお持ちでしょうか。
「結婚式の相談に行ったら、どんな結婚式にするのかプランを決めてくれる人」そんなところでしょうか。
多くの女性にとって憧れの職業である「ウエディングプランナー」ですが、ウェディングプランナーになる為に必須な国家試験というものは存在していません。
調べてみたところ、公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)によるIBC検定(Introduction to the bridal coordinator)や、ABC検定(Asistant Bridal Coordinator) 、全米ブライダル コンサルタント協会(ABC協会)によるABC(Asistant Bridal Coordinator)資格など
5、6種の資格類が存在するようですが、どれも認定する団体が指定した専門学校などであり、一定のカリキュラムを修了していることが条件になっています。
受験条件を満たせば、問題は決して難しくないようです。

実際にはどんな風にして仕事を始めるの?
こうした資格を取得すればウェディングプランナーとして活躍できるのかと思いきや、それだけでは簡単にウエディングプランナーにはなれません。
プランナー業務というものは、その特性上、 プランナーとしての実務経験の無い人にいきなり任せることが不可能だからです。
悲しいことにホテルなどでは、プランナーになりたいと希望していても婚礼部にさえ回されないこともあるくらいです。
プランナーを目指して専門学校に通っていても、ウェディングプランナーがどのような業務を行っているのかを知らない人もいるのですから
多くの人にとって、ウェディングプランナーとは実態のわからない「未知」の職業になっているのです。

業界誌「ブライダル産業新聞」が、232名のウエディングプランナーを調査したところ 学歴については専門学校卒が38%、大卒が33%、高卒19%、短大が9%だったと言います。
ウエディングプランナーになる為には特に国家試験などの資格が必要であるというわけでなく
ホテルやゲストハウスに就職してウエディングの現場に配属されお客様の対応をするようになれば、それがウエディングプランナーだということになります。
しかしウエディングプランナーの職務は広範囲に渡り、また接客力、各分野の一通りの知識、精巧な事務能力など
求められる能力やノウハウが多いため、すぐには活動できません。
なにせ一晩で何百万も売る仕事ですから、経験のない新人に任せるわけにゆかないのです。
先輩についてアシスタントを勤めたり、館内案内だけを担当したり、バックヤードで宴会の会計をしたりするうちに、やっとお客様の前に出れるようになります。

また、施設ではなく、プランニングを専門に行う会社に所属したり、どこにも属さずにフリーランスとしてプランニングを行う人もいます。
フリーのウエディングプランナーは、ホテルスタッフのように「自分の箱」を持たないため、どこで結婚式を行うかについて慎重にならざるを得ません。
勝手知った施設ではなく、毎回違うところに行くわけですから、思わぬことで準備が手間取ったり、進行が妨げられたりするのです。
フリーのプランナーはある意味、施設に縛られない公平な立場でお二人に助言をすることができるとも言えます。
海外では当たり前のように仕事が成立しているフリーウエディングプランナーですが、全ての施設に専属のプランナーがすでに存在する日本では、なかなか難しいのです。
日本でフリーウエディングプランナーとして食べてゆけている人は、ほんの一握りです。
逆に取得してもすぐには仕事ができない。(それほど仕事は複雑で責任が重い)
本来はウエディングプランナーは海外のようにフリーで活動し、式場に依存せず中立の立場で活動すべきだと思うが、日本では業界の構造上難しい。